オーストラリアの紙幣は厳密には”紙”幣というかプラスチックで出来ており非常に高い偽造防止効果と耐久性を誇る。1988年にオーストラリアで開発されて以来、世界的な評価を受けてカナダやベトナム、ニュージーランドやシンガポールなど世界２０カ国ほどに技術供与や印刷受託をしているそうだ。オーストラリアの技術もなかなかやるじゃないか。先日胸ポケットに仕舞ったポリマー紙幣を洗濯してしまったのだけど、写真の通りさすがびくともしない。
こちらの男性は結構財布を持たない人が多くて、見てるとお金はズボンのポケットにくしゃくしゃに突っ込む。そのまま忘れて洗濯してしまう人など私のように山のようにいるだろうから洗濯しても、乱暴にポケットに突っ込んでも、すぐに海や川に飛び込んでもびくともしないポリマー紙幣が国民の財産の消滅を防いでいる。
「川や湖、海など水に入る事を禁じられたら相当数のオーストラリア人が悶絶して死ぬであろう」とまで言われる異常な親水性が生み出したのがポリマー紙幣なのかもしれない。