Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

5000年に1度の長雨…

昨年12月から平年通り始まった雨季は3月ごろまで続き、そこで一旦終わったかに見えた。しかし4月中旬から再開した雨はこの1ヶ月の間わずか2日を除いて降りに降りまくり、自宅兼民宿ジョンストンベンドの地面に過去にない大きなダメージを与えた。



こんな感じで土のドライブウェイの終点は泥濘になり、車が通るたびに深さ20cmのわだちとなる。その都度それをうめ、買ってきた1.5トン分の砂利で埋めるのだけど、なぜか宿泊客はその砂利の上を走ろうとせずその横の泥濘を走るのでまた深さ20cmのわだちが横にできる。「なんで?」と言いながらまたそのわだちを砂利で埋めるのだけど、次の車はまたなぜか砂利じゃない土のところを走って深さ20cmのわだちを横に新たに作る。

これを数回から10回繰り返したところで私がキレ、皆が同じ箇所を走行するように両サイドにポールを立ててみた。本当に不思議なもので、ポールを薙ぎ倒してでも人々は砂利の上ではなくて新しく泥濘の上を走ろうとする。私にはその理由なのか運転スキルの低さなのか理解ができない。今度は両サイドにバケツを並べ、強制的に皆が同じ箇所を走行するようにしてみたが、多分バケツを跳ね飛ばしても脇を通ろうとするんだろうな。最後は岩を並べるしかないかな。


『100年に1度の雨』『100年に1度の山火事』という表現を毎年のように複数回聞くようになって10年くらい経ち、だから200年に1度の災害にも備えなければいけないと言われる。昨年12月から6ヶ月続いているとも言えるこのクィーンズランド州の異常な降雨はなんと『3500年に1度』と聞いて笑ってしまった。別のニュースでは『先住民によれば5000年に1度の大雨』と言っていた。


あんまり笑っている場合でもない。これからも毎日1時間も2時間も穴を埋め続けなければならないなら、敷地に出入りするたびにドロドロになる2台の車を連日洗車しなければならないなら砂漠へ引っ越したほうがマシだ。

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