3週間ノンストップバードウォッチングツアー

もともと欧米の会社のバードウォッチングツアー第一班を1週間ガイドした後は数日大きな仕事はなくて、その後に自分の日本人向けのツアーが1週間という予定だったのが9月下旬から10月にかけての予定だった。

ところが欧米の会社のバードウォッチングツアー第2班をガイドする予定の人間がパースでのツアー中にコロナを発症し直ちに現場のキャンプ場に軟禁され、半ば強制的に私がそのカバーに入って第二班もガイドすることになり、結局3本のツアーが休みなく連続するという恐ろしい事態になった。

泊まりがけのバードウォッチングツアーは朝早くスタートするし夜はナイトツアーもするので労働時間が1日あたり17時間とかになり、それがツアーの責任者としてのプレッシャーの中で英語環境で3週間続くとなると、これ普通に気を失うだろ？という激務になった。正直まっすぐ立っているのがやっとという二日間くらいもあったけどまあいいんです、欧米の方々はチップもたくさん下さるので過去2年半コロナで仕事が少なかったので一気に取り戻すチャンス。

7月のツアーの時と同じ28人乗りバスを使うと聞いて「またあのポンコツか、嫌だなあ…」と思っていたら超絶新車高級車に置き換わっていて感動した。曰くあまりに苦情が多いので旧28人乗りバスを捨てて新車に買い替えたという。それでいてリース料金も安い…それでどうやって20万ドル近い車体価格を回収できるんだ？（前回運転させられた真のポンコツバス↓）

欧米のツアーはモーニングティーが結構重要みたいで、グループともなるとかなりの金額の準備になる。

オーストラリアでも最大手のバードウオッチングツアー会社である某社の規定は厳しく、定期的にRATテストをしてその証拠を見せないといけない。そんなことをしてるからガイドが陽性になり、結果的に私が一班も二班もガイドすることになってしまった。

まあ鳥の方は順調。添乗員（変態鳥マニア）からリクエストされたマングローブヒタキ、マミジロヒタキ、バンクイナ、ミミジロカササギヒタキなどのレア種から、トビリングテイル、コゲチャリングテイルなどの哺乳類まで。一班は特にグレートバリアリーフにもジョージタウンにも行かずに230種類も記録している。

添乗員は過去６回もケアンズにバードウォッチングツアーの引率で来て毎回クラウス、フィル、ジョナサンといった有名現地ガイドが同行していたそうだが、マングローブヒタキ、マミジロヒタキ、バンクイナ、ミミジロカササギヒタキを見せてもらったことが一度もない、という点からしてそういう面での能力には私はちょっと自信を持ってもいいのかもしれない。彼はめちゃくちゃ喜んでいて南アフリカの本社宛てに素晴らしいレビューを残してくれた。

第二班は添乗員もおらず私単独での案内になり過労で何回か気を失いかけた。また、野鳥以外に全然興味がない参加者と野鳥以上に哺乳類などに興味がある参加者がミックスになっていることにも苦労した。ただ泥のようなってにいつまでもベッドに横になっていたかった。

第二班はメジロハシリチメドリに翻弄され「全員がしっかり見る」を達成できたこの時は嬉しかった。それにしてもシダムシクイは近年バスで回れるような場所ではかなり厳しくなった。

全国統一デザインのゴミ箱だけど、カスタムするのは自由。

長い日は1日17時間労働の3週間ぶっ続けという日々の最終日。よくやった。11月も休みは1日だけの予定だ！