Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クィーンズランド州の洪水2011について

1月11日現在、「クィーンズランド州を覆っている洪水の面積はフランスとドイツを合わせた広さに達し、罹災者は20万人に達している」(ロイター)と連日国内外で大きく報道されている。
それよりも、フランスとドイツを合わせた広さに罹災者がわずか20万人しかいないのかという事の方が驚くのだが。いったいどれだけすっからかんな国なんだ。


また、クィーンズランド州の洪水は毎年の事で何故今年はこんなに世界中で報道されているのか。唯一思いつく理由は、普段あまり洪水にならないクィーンズランド州中部南部地域が洪水になっている事。ケアンズ以北などのクィーンズランド州北部では町が冠水する事や陸の孤島になる事は日常的におきて、水没したまま6週間放置されるとか、中州に取り残されたまま一ヶ月とか、よくある事なので特に報道されない。
2009年の洪水2
2009年の洪水3
2008年の洪水
中州に何日も取り残されても助けは絶対来ないので自力で脱出
日本海側で何メートル雪が積もってもそう騒がないが、東京で10センチ積雪すると大騒ぎになるのと同じ感覚だろう。例えば、ケアンズ市の南バビンダやタリーの町では毎年平均5000ミリ近い雨が降る。でも水害にはならない。ベレンデンカーでは12500ミリ降り世界記録を伺う。でも水害にはならない。
心配してメールしてくれた皆さん、私は大丈夫というかケアンズは大丈夫です。ケアンズ周辺で1日150mm雨が降るのは、雨期ならまったく普通の事です…。

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