SNSでは「引っ越す」とか「キャビンフィーバー」という単語も飛び交っていた。マンションに住んでいる人はまあ毎日50mmの雨が3ヶ月降り続いても「いやねぇ」とぼやくくらいで済むけど、何エーカーもある郊外の一軒家に住んでいる人たちは夥しい雑草との戦いや泥沼化する庭、倒れてくる木々などとの戦いになる。キャビンフィーバーとはそうした悪天候で室内に長期間閉じ込められた結果ある日突然発狂して心中などを図る心の病のことである。
正直な私は「雨季の間はケアンズに来てはいけませんよ」と公の場でも言い続けている多分唯一の日系旅行業経営者だろう。
ケープトリビュレーションの観光業はこの雨季の大洪水と道路閉鎖で大打撃を受け、大半のビジネスが閉業に追い込まれたと何度かニュースで見た。開通したはいいものの、こんな杜撰な交通整理をしていたら、ますます誰も訪れなくなるだろう。
4月16日未明、全く予報にはなかった大雨が降り一晩で300mm以上を記録し、ディンツリー川は8m増水。最悪なのはケアンズの雨雲レーダーまで一緒に壊れたのでツアーの判断を誤った。マウントカーバインへ向かっていた我々はマリーバの北のところが冠水して通行止めになり、雨の中それはもう必死でマリーバ界隈だけでツアーをした。もう確実なのは雨季のケアンズは避けることだね。。。