Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

防錆コーティング・ハイエースの場合

防錆コーティング・ハイエース我々のような正規バス会社の車両は毎年運輸局自らが行う安全検査に合格する必要があり、その基準は一般車の車検よりはるかに厳しい。前回の監査で車体下部の何箇所かに錆が指摘されたハイエースは、苦労して防錆処理を専門としている工場をケアンズで見つけ、そこで既存の錆の除去および全面的な防錆コーティングを受けることになった。

そもそもアサートン高原を拠点にし未舗装道路を走る機会が多いため、雨天時などはどうしても泥を巻き上げてそれが車体下部にくっつく。別にこの車に限らず、泥道がたくさんある田舎を走る車ならどれでも同じ問題を大なり小なり抱えており、要はそれが壊れるまで発覚せず発覚した際には大手術が必要となるか(一般の人たちの車)、あるいはバス会社のように毎年の強制車両検査で早期発見されるかどうかの違いだ。

二日間がかりのコーティングは非常に重厚なもので、ハイエースの車体下部はまるで何かの工場機械か重機のような雰囲気になった。これにより塩分や水分、泥などを半永久的に弾き続け鉄部分が錆びることはない。

それにしても雰囲気一変でハイエースというよりかはブルドーザー。こうして必要な処置をしながらあと数年は活躍をしてもらいたいと思っている。タクシーやバスがよく途方もない通算走行距離を誇っているのは、このように強制的早期発見で壊れる前に交換させられるためであり、一方車検のないオーストラリアでは個人所有の車など問題が自覚症状が出るまで発覚せず、車体下部の錆などその頃には治せないほど手遅れになっている。

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