Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

家に居ない日数と、住居への価値観

数えて見ると近年は年間120日程度、つまり三日に一日ペースで家で寝ていない。それはツアーへの同行だったり、プライベートな動物探しキャンプだったり、機内だったりでの合計だけど。もう少し増えて2日に一回ペースになれば、事務所さえあれば家はいらないと思う。

まだ20代でケアンズの日系の旅行会社に務めていた時「家はいらない」を実行した事がある。勤め人は仕事に必要な道具や書類は会社が保有しているわけで、今のような自営業者よりもそういうところは身軽だと分かった。スーツケース2つ3つを当時乗っていたランドクルーザー60に積み(他に何も荷物は無かった)、深夜に仕事から帰ってきたら広い車内で寝て、朝起きたらジムへいってシャワーを浴びる。洗濯はコインランドリー。私は朝ごはんは基本的に食べないし、昼は外食、夕食はツアーに含まれている。それを週六日繰り返す。家賃ゼロ。

楽しんでいたがしばらくして誰かに密告されて経営者に呼び出され「あの会社の管理職は車で暮らしてる、なんて言われだしたら恥だ、止めなさい」と言われ終わった。幸せだ、と感じる状態は人によって随分違うのだ。私はテレビも見ないし家や食べ物、社会的繋がりに関心を示さず、誰の指示も受けない自由な暮らしや仕事に身を置く事、野山にいる時間を今では優先できている。

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