Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

大改革:画像ファイルの置き場所をすべて2.5インチSSDへ

どんどん増加する写真や動画の安全な置き場、皆さんはどうしていますか?写真を楽しむ人だと数TBのデーターがあっても普通だし、もしかすると数十TBある人もいるかもしれません。DVDなどにひたすら分散して書き出す方法もありましたが近年だと卓上の3.5インチタイプのハードディスクに一旦入れ、さらにそれをNASなどサーバー上にバックアップし、人によってはさらにそれをクラウドサービス上にバックアップしているスタイルが多いようです。

私も基本的にはそうですが、それだと不自由が生じる点が二つあります。一つは私がフリーの野鳥ガイドという仕事柄、年間150日くらいまともなインターネット回線のないところにいるという点。これにより撮影した画像を片っ端からNASやクラウドに上げるという方法が非現実的になります。

二つ目は、私は年間50日くらいは電源さえないところで過ごしているという点。これにより卓上型の3.5インチハードディスクは電源を要するので使えないことになります。ジレンマなのは、そういう電源もネットもないような土地にいるときこそが野鳥の写真を撮りまくっているときであり、連日50GBくらいの画像を保全したいというところです。なお遠征している時だけが電源問題に見舞われるわけではありません。自宅のあるマランダは雨季の間なら1週間に1度以上は停電するので(苦笑)、自宅にいる時であっても常時安定した電源を要求し突然の停電などでデーターが壊れたりする3.5インチ外付けハードディスクは怖いのです。

とまあこんな状況に置かれてる人なんて日本国内にはいないと思うので呆れながら読んでいただければいいのですが。お金が少しかかる解決策があります。それは画像ファイルの置き場所をすべて2.5インチSSDへ置き換えることです。


私が指に挟んでいるこのクレジットカード3枚分くらいの厚みの物体、これが8TBの容量がある2.5インチ外付けSSDです。2台で、というか2枚で16TBの容量があり現状では私の全画像データーはこの中に余裕を持って納まります。これがいかに凄いことかといえば、ノートパソコンもこの2.5インチ外付けSSDも電源を必要としないので機内でも、テントの中でもこれまでの全データを携行しながら仕事ができるということです。

ここで大切なことは、ディスクは2.5インチであることで3.5インチだと電源と接続しないと動きません。見て下さい、上が昔ながらの3.5インチのハードディスクとその電源アダプターで、下のカードみたいなのが電源のいらない2.5インチのSSDです。アダプターまで含めればその体積差は20分の1くらいじゃないですか?それにハードディスクは常にカタカタ音を出して振動してますよね?SSDは無音、無振動です。

この組み合わせにより電源がないところでも過去のすべてのメディアを持ったまま仕事ができるのです。電源もネットもないところで毎日50GB撮影しても、データをカメラ以外にバックアップできるのです。さすがにSSD一枚に入らないので2枚持ってますが100gくらいしかないです。それでも入らなくなってきたら3枚持てばいいし、常時接続しておくのは最近のデータが入った一枚だけで十分。

最前列が昔ながらの3.5インチのハードディスクとその電源アダプターで、中央の黒いカードみたいなのが電源のいらない2.5インチのSSD。劇的に小さく音も振動も立てないSSDがエレガントすぎて3.5インチのハードディスクが化石のように見えます。

欠点といえばお金がちょっとかかる点で、2.5インチの8TBSSDは一枚で8万円くらいします。2枚で16万円。それでも大変満足しています。このセットをカバンに入れて、これからますます大陸各地へ足を伸ばします。え?デスクトップPCじゃないのかって?私は生涯でデスクトップPCを買ったことは一度もないですよ。加工や編集をほとんどしないので。

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