Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

同業者に3年に1度くらいしかフィールドで合わない理由

ケアンズと言ってもそのフィールドは南北200km東西100kmくらいには及んでいるから、同じケアンズがベースの野鳥ガイド同士でもそんなに連日顔を合わせることはない。とは言っても海岸だとか高い山だとか特定のポイントはあるし、泊まるロッジだって数カ所に限られるし、満潮や干潮なんかにも合わせて動いているわけだからポイント選択が似ているガイドとは1週間に1度程度の割合で会い続けることもある。一昔前のジョナサンなんかが究極で、1日おきに会い続け、しまいにはスーパーでもカフェでも宿でも一緒だったりした。

ただ本当に不思議な人が1人いて、彼とは激しく競合して25年近くになるのに3-4年に1度程度しかフィールドで遭遇しない。ケアンズ拠点の野鳥ガイド(日本語)として競い合って20年以上、なんでそんなに出会わずに済むのか?一体ツアーでどこに泊まっているのか?出会わないようにしてたってもう少し合うでしょ、というミステリーが先日少し解けた。

多くの観光客で賑わうマリーナでガイドとして海鳥を見に行くための船に乗ろうとしていた時に何年かぶりに彼に会った。自転車に乗っていた。「あれ、この辺のお住まいなんですか?」と尋ねると、15km離れた自宅から大体毎日この辺まで走ってくるんだ、電動自転車だし、と。

『大体毎日走ってくる』?
=大体毎日、往復30km近くの距離を自転車で走ってるって?
=そもそもガイドをしていない(してたらそんな時間はない)
=だから探鳥地や宿で会わない


私は今年はもう半年くらいちゃんと休んでないくらいツアーをしている。家にも数回しか帰っていない。激しく競合して20年以上と思っていたけど実はそうでもなかったのかもしれない。それならもう少し仲良くやれたかもしれない。

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