Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

一瞬の春、そして夏へ

熱帯の服装

涼しかった二ヶ月あまりを終え、短過ぎる春を経て瞬く間に夏になっていく。また地獄のような日差しと湿度との戦いの毎日になる。気温だけならケアンズは大した事ないが、焚き火の近くに居るような、皮膚がん発生率世界No.1の強力なオーストラリアの太陽の熱線と、その太陽熱でも蒸発し切れない湿度95%が加われば総合点では軽々『酷暑』となる。熱線と湿気は本来相容れない存在同士の筈で、この組み合わせは反則である。

沖縄では半袖で居るのは県外から来た人だけで地元民は日差しから身を守るためみな長袖だ、と沖縄の人が最近facebookで書いていたけどそれは湿度がお風呂場と同じような100%とかないからできる話で、ケアンズでの夏の野外労働者は半袖の方が絶対体は楽だ。殺人太陽光線は日焼け止めで防ぐ。洋服は1−2サイズ大きめに。大きなつばの帽子も。時々タオルを頭に巻く人がいるが暑くなるだけ。オーストラリアでは日差しが強過ぎて一日双眼鏡や望遠鏡を使用しているとこの暑いのに「雪目」になるのでサングラスを用意。サングラスが使えない状況では透明なレンズのサングラスやゴーグルで紫外線だけでも防ぐ。

北国の人々は寒さから身を守るため様々な工夫をしているけど、南国で一日中外に居て太陽光線増幅装置である双眼鏡や望遠鏡を覗き続けている人も、同じく身を守るため様々な工夫をしている。写真のようにバックパックを背負わずにショルダーバック派の人が多いのも、少しでも背中や肩からの放熱を妨げない為である。

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