そんなの当たり前じゃないか、と思うかもしれないけど、例えばハーツとかのレンタカー会社で同サイズのバンをレンタルしても絶対にマイクやPAシステムなんてついていない。都市を時速50km以下でしか走行しない人はわからないかもしれないけど、郊外を時速100kmでディーゼル車で走ったり未舗装道路を走れば騒音によりマイクやPAシステムなしでは車内のコミュニケーションは不可能になる。
マイクやPAシステムだけではない。例えば基本的な工具だったり掃除道具、ジャンプスタート用のケーブルや牽引したりされたりするためのロープ、消化器、無線機、ルーフラックなど当然のように装備されているべき品々がレンタカーにはごっそりと抜けている。
私の車たちには遠征時にはさらに二つ目のスペアタイヤや大型ノコギリ、コンプレッサー、マックストラックス(河原や砂浜でスタックした際の脱出用の板2枚セット)、大型シャベル、ハンドウィンチ、救難信号ビーコン、机や椅子などが積まれている。ガイドを雇わずにレンタカーを借りて自分で回ればいいというのは残念ながら妄想で、世の中は基本的に払った金額に比例した結果を得るようにできています。そもそもオーストラリアではレンタカー費用はコロナ以降高騰していて4WDレンタカーとガソリンで一日$300、手厚い保険に$50も必要なら素直にツアーに参加するのと比べ節約にすらなっていないという現実もあります。「あなたが得るのは、まさにあなたが支払った金額に応じたものだよ」とは英語でWhat you get is what you paid for.と言います。