Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

マランダ謹製 自立式スプリンクラーが凄い

かつてマランダは年間雨量が2400mmもあり、雨季になればもう狂ったように降った。私もその時代に毎日催行の観光系動物観察ツアーをマランダでやっていたけど行きの車内で全員にゴム長靴に履き替えさせるような、それはもうヤケクソのように雨が降る土地だった。そのマランダのイメージはいまだにケアンズの人は持ち続けているようだけど、実際のところマランダは近年ケアンズより遥かに雨の少ない土地に変わった。

2017年に移住して以来雨のデータを取っているけど、年間1200mmのあたりが毎年。つまり十数年前の半分の雨量になってしまった。これにより今までマランダ各家庭では必要のなかった水撒きが必要になり我がジョンストンベンドでも色々試行錯誤をしながら
こんなのや

こんなのを色々と使ってきた。

これまで合計5つ持っていた私がいうので確かだけど、これらのスプリンクラーは結構水圧がないと正常に回ったり動いたりしてくれない。我がジョンストンベンドの水やりはジョンストン川からポンプで組み上げる無料の水ではあるけど、それほど水圧はなくてこうしたスプリンクラーがしっかり動くだけの水圧を確保しようとすると、同時に二つしか稼働させられなかった。

しかもこうした地面直置きのタイプは時間の問題で車に踏み潰される。私は配管工に一つ踏み潰され、郵便配達員に2つ踏み潰され、さらに他にも2つ踏み潰された。目立つように蛍光ピンクのリボンを巻いてあったって、関心がない人間にとっては視界には入っていても見えてないのです。



そんな不満点を解消するスプリンクラーが実はマランダにあった。これは近所のホームセンターで売っている自立式のスプリンクラーで$70くらい。やや高いが、ほんの少しの水圧で確実に稼働し、かつ広範囲に水を飛ばすところが素晴らしい。おかげで今ではこの自立式スプリンクラー4本(従来の倍の本数)を一斉に動かすことができるようになり飛躍的に水やりが改善された。それに地面に置いてあるわけでなく自立していて80cmくらいある(さらにピンクの蛍光テープをひらひらさせている)ので、次壊したやつは「見えなかった」なんていう言い訳は許さない。こんなのが見えないやつは運転などするべきではない。先端部以外は全て金属製でありプラスチック製とは耐久性が違う。先端部だけでも購入できる。

これは素晴らしい逸品だ、どこのメーカーの品かな?と思って尋ねたら「ここで作っている」というビックリの回答だった。マランダのホームセンターにはそんなオリジナル商品を制作するスキルがあったとは…。

さらに今ではこれらのスプリンクラーをタイマーと連動させ、毎日夜明けと日没前に自動的に四箇所に散水が始まるようになっていて1時間後に自動終了する。「農場みたい」と感動している。出かけていても、寝ていても忘れていても散水してある。管理者がすることは時々その4つのスプリンクラーを移動させるくらいだ。もっと早くからこのシステムにたどり着いていればもっと多くの苗木を守れただろう。

Exit mobile version