Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヒツジの侵入

ヒツジの侵入朝起きると、我が家はヒツジの群れに襲われていた。そんな体験したことある?

初めてだったので、この時は写真を撮ってから自分の土地から追い出したくらいで終えたのだけど、このあとで朝の敷地見回りをすると


パッションフルーツ消滅。


アボカド消滅。


オレンジ消滅。

などなど、私が大切にしている木々や、せっかく植えた約150本の熱帯雨林の苗木に大被害が出ていることに気がつくと激しく怒った。


翌朝、起床して洗面所で歯を磨いていたら鏡の隅にまた例のヒツジの群れが映った。

私はブルバー(動物との衝突時に動物を弾き飛ばして車や乗員を保護する鉄のガード)を装備したランクルに飛び乗ると、本気で全員轢き殺すつもりで東京ドームに匹敵する面積の敷地内をヒツジの群れを追いかけて朝から猛烈なカーチェイスを1時間近く展開した。

相手も俊敏なので何回かかすった程度だったが、全く躊躇なく挽き殺しにきている私の剣幕とその執拗さに驚いたヒツジ達は慌てて逃げ去り、三ヶ月ほど経過した今でもその後2度と姿を見せていない。

ただこれで安心ということではないし、ライフルなど武装する可能性も含めて調べ中だ。過去にもブタやイヌやネコが侵入したこともあったし。

オーストラリアは世界屈指の動物保護国で、日本で行われているような釣りや昆虫採集のほとんどは違法。ただしそれは在来種の話であって、外来種は生き物として見なしておらず一般人が許可無く駆除できる。つまり応対が天国から地獄へと一変する。

私は働き盛りの世代にありながら毎年年間数十日を野鳥調査ボランティアや植林ボランティアに費やす非常に熱心なナチュラリストだが、それは在来種を守るためであって、外来種へは応対が一変するのはオーストラリア連邦の方針と同じ。

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