Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ケアンズ水族館の展示にめちゃくちゃな内容を発見する

数年前にオープンしたケアンズ水族館に初めて行ってみた。海水魚の展示は世界的にどこでみても同じなので、淡水魚や地元の自然をいかに紹介するかが腕の見せ所だと思う。その点では頑張っている印象だったのだけど…展示パネルにめちゃくちゃな内容を発見する。
ケアンズ水族館の展示にめちゃくちゃな内容←『ムナジロセスジムシクイはカササギガンのように渡りの水鳥で、沿岸の干潟や塩田に暮らしている』

過去およそ10年にわたって毎年平均3週間を費やしてセスジムシクイを調査してきた人間にとってこれは凄まじい間違い。砂漠の岩山でずっと探してきたけど簡単には見つからないのはセスジムシクイが絶滅危惧種だからじゃなくて、実は砂漠の岩山じゃなくて海に行って探さなければいけなかったのか(笑)

ムナジロセスジムシクイ。これが『渡りをする水鳥』とは。

こうした大間違いが一つでもあると、書き手のレベルだけでなく費用を惜しんで専門家に監修を頼まなかった事もバレてしまいその他の展示内容も全て疑問符が着いて総崩れになってしまう。一応ケアンズ水族館にはFacebookに投稿する際にタグ付けする形でそっと伝えておいた。開業から数年経っているはずだけど、今まで誰も気がつかなかったのか?

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