Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オーストラリア入国時は食品を持っていることを絶対に申告しましょう

年末に空港へお迎えに行く仕事の際、ふた家族とも全然到着ロビーに出ていらっしゃらないなと心配になっていたらふた家族とも『食品は持っていない』と申告しているのに実は持っており(レトルトのライス)、入国審査に虚偽の書類を提出したとして取り調べられ、強く怒られ、無駄に空港で1時間以上滞在し、ブラックリストに乗り、ようやく解放されたところでした。


オーストラリアは確かに食品の持ち込みに厳しいですが、それは持ってきてはいけないという事ではなくて入国カードの質問に「食品を持っています」と答える必要があり、係官によってはそれを見てチェックをし、不適切なものなら時には没収しますよという意味です。チェックを受けても生のフルーツや肉とかじゃなければ普通は放免されます。入国カードに「食品を持っています」とさえ答えてあれば、スーツケースいっぱいに生肉やフルーツを詰めてきても没収されるだけでそのことは別に罰でも何でもないのです。入国カードで「食品を持っていない」と回答しているのに実際には持っていたりするのが見つかると公的機関に対する虚偽の書面の提出にあたり、それは犯罪なのです。


入国カードは日本語で書かれており『ここに記入した情報が事実であり、正確であり、完全なものであることを誓います。虚偽の申告を行なった場合には重大な処分が行なわれることを了承します』という欄にサインをすることになります。それでもなお多くの日本人が『所持していない』と回答しながら嘘をついて食品を持ち込もうとすることが私には信じられません。そもそも在豪邦人が一時帰国した際に懐かしさから大量の祖国の食品を持ち帰るのはわかりますが、ご旅行の何日かのために本当にその食品が必要ですか?荷物も重くなり、経験上それがあるだけで審査のため確実に数分から20分くらいは到着ロビーに出るのが遅れますよ。


過去に「だまし討ちだ!!」「食品を持っていそうな子連れを狙い撃ちしているのね!!」と日本語で逆ギレしている女性を見かけたことがありますが見るに耐えません。食品を持ってきたことに対してでなく、嘘をついた罪を問われているのです。オーストラリアが食品の持ち込みに厳しいことは半世紀前からよく知られています。それをもし知らなかったという場合は社会人としての見識レベルを疑いましょう。

この記事の執筆時オーストラリアでは
• 食肉、家禽類、魚、海産食物、卵類、乳製品、果物、野菜類
• 穀類、種子

が現状の監視対象ですので、飴やガムなどだけでしたら関係はありません。しかしスープやライス、ラーメンなどは引っかかるわけです。

→2019年3月4日時点での外務省のよるオーストラリア入国カードの見本

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