Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オーストラリアの土地バブル

宅地開発による自然破壊

オーストラリア連邦統計局が発表しているデータによると、昨年12月の時点でのオーストラリアのフルタイム労働者の平均的な月収は約$6225(59万円ほど)。大卒に限れば100万円を超えている気がする。オーストラリアの現在の人口は2300万人。私が来た頃は1700万人しかいなかったのにあっというまに35%も増えた事になる。ケアンズの恩師によれば「俺が子供の頃は500万人くらいだったぞ」という。一生の間に国の人口が五倍や六倍に…。

写真はケアンズ市西部。たった10年前まで全て畑や野原だった所だ。これはゴールドコーストでの実話だが、ある男性が海辺の原っぱを何十年前に30万円程で買いそこに小屋を建てて長年住んでいた。最近その土地を売りに出した所、一億三千万円で落札されたそうだ。ブルームから来た元私のクラスメートの家族は昔700万円で広い土地を売ってケアンズに引っ越して来たが、今その土地+建物が三億三千万円で売られていることを知ったと言っていた。

この一週間ほどのあいだにオーストラリアの人口爆発と自然破壊について何人かの日本の野鳥業関係者に私が今考えている事、私がやらなければならない事を伝えたがあまり理解されなかったようだ。当事者でないのだからそれは仕方が無いのかもしれない。

Exit mobile version