そんな世界で最も乾燥した大陸のアウトバックに、この巨大船の残骸は打ち上げられていた。それはまるで、大都市にキリンが歩いているような奇妙な光景だった。
野鳥調査員達「おい、あれは何だ??」
土埃舞うアウトバックにて。ほとんど人間が住まないアウトバックにこういう巨大構造物が転がっていたときの違和感は、アウトバックを旅したことがある人でないと分からないだろう。
林を抜けて進んでいくと、工場の廃墟のような物が。無人のアウトバックに大きな秘密工場があった、というだけでも鳥肌物だが、
これは明らかに船の構造をしていた!
これが船だとすると、そうとうなサイズでありそれが何故水のないアウトバックにあるのか。何の為の船で、一体なにがどうなってこの僻地に人知れず打ち上げられているのか?
アウトバックが好きで、開拓時代などのアンティークやガラクタ趣味がある私にはど真ん中ストライクの出会いだった。そして後日、この巨大船の現役時代の勇姿を撮影した生写真に出会うのだ。そしてその正体も。
アサートン高原を荒らし回った巨大船の往時の姿。これ以上は書きません。続きはキャンプと焚き火の時にでも。