このようなばかばかしいことはオーストラリアでしか起きないと思う。
車検を通す必要があってケアンズの検査場に電話したら一ヶ月待ち!じゃあマリーバ検査場(50km先)?一ヶ月待ち?イニスフェル(75km先)?二ヶ月待ち??アサートンは?だめ、ポートダグラスは?三ヶ月待ち?
タウンズビル検査場は!?(350km先)二ヶ月待ち、チャーターズタワー(400km先)は?だめ?
ジュリアクリーク(1000km先)かヒューヘンデン(500km先、片道)なら今週あいてるよ。え?本当に行くの?そんなの馬鹿げているわよ!と電話口のお姉さん。馬鹿げているのはあなた達運輸局の方だ。
そういえばあるカテゴリーでオーストラリア永住権の申請待ち時間はただ今33年、というニュースがあったな。33年も審査を待っているうちにその人死んじゃうだろ。
ということで往復1200km、そのうち600kmは未舗装の荒くれ道を走り、壮大に馬鹿馬鹿しい車検を受けに行ってきます。誰か代わりにギネスに申請を…まぁこの冒頭の写真にある秘密の丘にまた行けるのは幸せだし、キャンプしながらかな。日帰りはきつい。
↑これは楽しい道を発見、 とついこの間喜んだこのルートをまたすぐ用事で走ることになるとは思わなかった。ジュリアクリークやヒューヘンデンといった砂漠の町の名前を電話口で出されてすぐ位置が脳内で分かるのは日本人では私だけだろうな…でもこの人生は楽しい。感謝します。
『人を寄せ付けない場所で、
300キロ離れた隣町へ向かう。
食料を積んで、また300キロを戻る。
ランドクルーザーは
生きるための道具だ。
自然の中を生き抜くために、かつて
木や、石や槍が必要だったように
この地球にランドクルーザーがなければ
暮らせなかった場所がある
(*オーストラリア)
見えなかった景色がある
出会えなかった人がいる
想いを、人を、命をつなげて30年。
この車の誇りを、今、ふたたび。」
(ランドクルーザー70型が日本で期間限定再販されるときの雑誌コピーより。なおランドクルーザー70型はオーストラリアの国民車です)