この時期、ケアンズは晴天なら人間が暮らせないほど暑い

天気予報アプリ上では気温33度などと表示されるけど、気温にはオーストラリア北部の殺人紫外線や、温泉の脱衣所のような湿度が含まれていない。それらを考慮に入れた体感温度は日向では40度を超えていると思う。またケアンズでは昔から『旅行業界を守るため、実際の気温よりも3度程度低い気温を公表している』という噂が絶えない。確かに家庭用温度計では35℃を連日普通に超えている。噂が本当だとしたら長期的には大きく損をする情けない話だ。この時期、ケアンズは晴天なら人間が暮らせないほど暑いから来てはダメだとはっきりいう方がいい。

なおイラクでは気温が50℃に達すると法律により社会が休日になってしまうため、それを防ぐため公式発表の気温は４９.９度を連発する、と以前イラクでダイキンエアコンの駐在員をしていたお客さんから教えてもらった。

私が住むマランダは標高が720mあるのではるかにマシだけど、晴天の日の午後の屋外での過ごしかたはと言われれば夕方まで流水に浸かって体温を下げるしかない。大型4WDがないとアクセスできないようなところでは人の数は減りゆっくりできる。もちろんオーストラリアではトヨタのハイラックスやフォードのレンジャーが国民車なので人々はどこまでも奥地まで入ってくるけど、少なくとも一部の人々の接近は防げる。この日も二輪駆動の車が河原でスタックして道を塞ぎ、さらにそれが別の二輪駆動車のスタックを招き10人がかりで掘り出されていた。