Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

久々に観光業に片足だけ戻ってみて2014

私は学生アルバイト時代からほぼずっと旅行業にいて、そして31歳の時に会社員生活を辞めて自由業になった。それ以降も一種の観光業といえば観光業だが特殊分野のため日系観光業とはすっかり疎遠になり、おかげで過去1−2年は英語も随分ナチュラルになり、近年はゴールデンウィークなども人から指摘されて気がつく程のありさまだった。

ところが観光業のピーク中のピーク、この8月に人助けもあって2つの日系の一般観光業者の応援に「週一度程度なら」という条件で手伝う事になった。普段少人数の仕事をしているので42座席観光バス、53座席観光バスなどでマイクを持つと懐かしさを感じた。人は同じ環境に居続けるとどんどん視野が狭くなって世界の一部分しか見なくなってしまう。これも”退化”という正常な進化の一種である。特に自営業だと気が乗らない仕事は断れる特権があるので拍車がかかる。時々仕事環境を強制的に変える事は選択肢を広げ、またそれほどダメージも受けない(8月はいつか必ず終わる)。辛く感じ始めたら一番好きなオーストラリア内陸部の写真を見てエネルギーを充填する。
オージービーフ

「ほら、砂漠牛だぞ、無人の荒野だぞ」と呪文を唱える。







今営業年度は久々のアフリカ、タスマニアの他にコスタリカ、カンボジア、ブータンなど新天地も待っている。野鳥関係者としては最高の舞台の1つでの光栄な連載の話もある。もちろん知り尽くしたケアンズやクィーンズランド州北部とは異なり、恥をかいたりもみくちゃにされる事も1−2度はあるだろう。でもそういった挑戦のお陰で、今でも同じような業務を続けている20代の頃の旅行業時代の同僚達とは決定的な差がついた。

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