Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ジョンストンベンド(自宅)の近況

越してきた当初、室外では最も醜い物体と思っていた古いコンクリート製水タンク。いっそ取り壊してしまえとまで思ったが近年雨が降らなくなってしまったマランダにおいて雨水タンクはいくつあったっていい。

ようやくグリーンによって覆い隠されてきて、植物園風。この写真ではわからないが、タンクが満水の時は溢れた水が上部から噴水のように蔦を伝って綺麗に水が下の植物群に降り注ぐようになっている。

雨水タンクを乾季半ばで使い果たした2018年の教訓から追加設置された赤い7000リットルのタンク。これまで一部の屋根に降った雨はこれまでそのまま屋根を滑り落ちで大地へ吸い込まれていたが、雨樋を二本増設し配管を伸ばしてすべてタンクへかき集めることに成功したし、この程度のことは計測から買い出し、加工から取り付けまで一人でできるようになった。

マランダには半年間かけて20ミリしか雨が降らないという惨劇に見舞われた2018年に、およそ10本あったバナナの木は次々力尽きて2本が生き残っただけだった。何しろ自分の飲料水さえないという状況で何百本も植えた苗木も守らねばならず、バナナを助けている余裕はなかった。2019年序盤の雨季により持ち直したその2本は、新たに3本の幼いバナナの木を産んだ。

これから過酷な乾季に入るが、もし2019年もマランダに半年間かけて20ミリしか雨が降らないようなことになっても(それは十分“砂漠”と呼べる水準の雨量である)、十分持ちこたえられるよう様々な準備をしてきた。

それがどこまで通じるか -こんなことが楽しくてならない。

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