Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

クックタウン旅行前編

ベジータ展望台7月の終わり頃、セスジムシクイ調査仲間でありオーストラリア野鳥の会支部長でもある友人の家に遊びにクックタウンへ3泊4日の小旅行に行ってきた。クックタウンは今ではケアンズから全舗装されており、ノンストップなら4時間余りでたどり着けるし、毎日運行のバスで日帰りで往復することもできる。私がワーキングホリデーで来た2000年頃はこのルートはまだ未舗装であり、バスで7時間近くを要した。とんでもない秘境に来たなぁ、と当時若者は思ったものさ。

←途中にある通称ベジータ展望台。ここで悟空と闘うのだそうだ。


途中にポツンとあるパブ、ライオンズデン。1日目の夜はここのキャンプ場を利用したが、混みすぎかつ設備は荒れ果てており、だからキャンプ場は嫌いだ。トイレやシャワーはこれまでのあるあらゆる有料キャンプ場のそれよりも酷かったし、キャンプ場の芝生には下水が滲み出て湿地を作っているという、もう完全アウトなレベル。


近くにある不思議スポット、ブラックマウンテン。同名の山はキュランだとジュラタンとの間にもあり紛らわしいが、行方不明者を複数出しているミステリースポットなのはこちらの方。黒い岩が積み重なったように見えるこの山は、実際は花崗岩に黒い苔が生えたものである。




パプアオオサンショウクイとブラックマウンテン背景。


ケープヨークオーストラリアムシクイのペアとブラックマウンテン背景。


ベニビタイヒメアオバトとブラックマウンテン前景。


ブラックマウンテンに固有のBlack Mountain Skink (Carlia scirtetis)をアッサリ見つけて喜ぶ☆。あとはBlack Mountain Geckoも見つけたかったのだが


さすが行方不明者も何人もいるミステリースポット。日没後は妖気が漂い、少人数でのここでの行動はやめておいた。そもそも立ち入り禁止だし。


代わりに昼間通りがかって気になった林を歩いて行くと、奥でなんとアカチャアオバズクが鳴いている。声を辿って進みもうあと少しだ、というところで私有地になってしまいフェンスが行く手を阻んだ。ケアンズではアカチャアオバズクは近年よく出ているのですんなりそれで諦めたが、実はクックタウンでは超珍しい野鳥であることが翌々日に判明する。ならもうちょっと粘って写真に残せばよかったな。

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