Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ジュゴンの存在

有袋類を除くと、オーストラリアの数少ない固有の哺乳類ジュゴン。実は沖縄でも見られる事をご存知ですか?しかし、その数は日本哺乳類学会によるとわずか50頭以下とも言われています。更に今、ジュゴンがたびたび目撃される海域にアメリカ軍の基地が建設されようとしています。笑えるのが、それを援助している沖縄県が自らその海域を「自然保護指針ランク1」に指定している事です。
”ジュゴンは世界で約10万頭が生息していると言われますが、うち8万頭がオーストラリアに集中しており、残り2万頭が他の30あまりの国々の近海に薄く広く分布しているとみられています。オーストラリアでは比較的保護が進んでいますが、日本を含む他の生息国では十分に守られているとは言いがたいのが現状です”-WWFより https://wwf.or.jp/activity/wildlife/dugong/news/20070725.htm 7月28日時点


オーストラリア政府の、自然に対する凄まじい規制の数々には私は一部反対派です。しかし、その規制があの鬼のWWF(パンダマークでおなじみ)をいわせて”保護が進んでいる”というのは嬉しいような複雑な感じですね。規制が厳しすぎて今のままではわからないのですよ、オーストラリアの「本当の」自然の価値が。生き物が懸命に生きる姿が。
例えば、オーストラリアがそれだけジュゴンの聖地だと言う事を既に知っていた人がどれだけいますか?普通知らないですよね。封鎖されているんです。
ルール厳守を前提として、もっと解放するべきです。厳しくするのは、違反者に対してだけ行なってほしい。「今のままでいいじゃないですか、十分感動しましたよ」という人は、残念だけど魅力の3分の1も気がついていない。
オーストラリアの自然を紹介するはずのアニマルツアー等が徹底した規制で、みんな私有地で行なわれお茶を濁している現状。
もう少し方法はあるはずです。

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