Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

つがい相手を取り返せるか?

キバラタイヨウチョウ雌

ネコに襲われたものの何とか一命を取り留め10日ほどうちで世話をしていた雌のキバラタイヨウチョウが最後の2−3日で急激な回復を見せ無事自然界に戻す事が出来た。写真はリリース前日、水浴びも済ませ準備を整える雌。


この雌は以前からあるお宅の庭でつがい相手と繁殖しており、餌台にも来ていたという。保護された所と同じ場所に朝一番にリリースするというのが団体の方針。リリース前日にこの雌に言い聞かせた。
「10日間姿を消していたのだから、つがい相手の雄には新しいパートナーがいる可能性が十分ある。しかし諦めてはいけない。こんな研究がある。
雄の方を捕獲し縄張りから取り除いたところ、残された雌はその後二日間は一羽でその縄張りを防衛し、他の雄も雌も追い払った。しかし三日目には防衛行動が止まり新しい雄Bと一緒に行動するようになった。しばらくすると新顔の雄Cも現れ、雌はこの雄Cと交尾をしていた。後日雄Bとも交尾をしていた。しかし、捕獲されていたもともとの雄Aを研究者が二週間後放つとAはたちまちBやCを追い払って雌と縄張りを奪還した…
だからあなたが魅力的な雌であれば、かならず相手は取り返せる。頑張れ」と伝えた。
結局この雌はリリースの際にその餌台や巣がある家とは逆方向に飛んでいった為にどうなったかは観察できなかったけどまぁ元気にやっている事を祈る。

Exit mobile version