Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

カミカザリバトの世話

カミカザリバト

日に日に元気になっていくのを見る事はケアラーとしてはこの上ない幸せ。


なるべく人馴れさせたくないので出来る限り食べ物も地元の熱帯雨林産にこだわった。果実集めは実に二日おきに出かける事になった。まとめて採ってきても痛んでしまうので。


この作業は大変だったが、今まで知る由もなかった様々な植物的知識を手に入れた。また何がどこにはえているか、実を付けているかを学び「駆け出しのハトよりも現在のケアンズ市内の果物の状態に詳しい」と言う程になった。


カミカザリバトの食性に関してはあまり資料が無く、世の為に一度きちんとまとめるべきだと言われ、整理中。


長く人に世話されればされる程に自然復帰が難しくなる。その辺の話は身近だけでもごまんとある。
だから今回は人慣れしないように名前も付けなかったし、カミカザリバトが歩き回れるようになった後は食べ物もベランダにばらまいておくからリハビリがてら自分で探して食べなさいという精一杯突き放した態度を取った。そうして二週間半後、回復したカミカザリバトは自然に戻っていった。

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