Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

怪我をしている中型鳥類の捕獲

夜の帳が降りてしばらくしてからFNQワイルドライフレスキューから電話で「怪我をしているズグロトサカゲリがウロウロしているらしいのでなんとかしてやって」と頼まれる。現場に行ってみると確かに片側の翼をだらんと提げた若い個体が呆然としていて数時間前から庭にいるという。骨折の治療などは獣医にしか出来ない事だけど今は診療時間外だし、今ここで追い回して捕まえて彼を消耗させ、加えて新たなストレスを与える必要は無いから明日朝にまた捕まえにくるから、その後に朝一番で獣医に連れて行こうと説明した。そうだね、とアボリジニの住人も納得して帰りかけた時にふと思って「この辺はネコがウロウロするか?」と聞くとけっこういると答えるのでそれなら保護しないとな(食べられてしまう)と作戦開始。


攻撃力の高い鳥なので革手袋、長袖長ズボン、つば付きの帽子、ゴーグルを装備の上でブランケットを被せて捕獲。鳥を捕まえるには幾つかやりかたがあるけど今回はもっとも一般的な方法を使った。
一晩うちで保護し、翌朝一番に獣医へ引き渡した。他の地域は知らないが、ケアンズでは野鳥は基本的に無料で診察をしてもらえる。生き延びてくれればいいけど。

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