Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

象徴種

コシグロペリカン

一般市民や海外観光客が双眼鏡なしで容易に観察でき、コンデジで容易に撮影できるインパクトのあるケアンズの野鳥といえばコシグロペリカン。2009年&2010年とオーストラリア北部にはラニーニャ減少の影響とされる狂ったような量の雨が降り続きコシグロペリカン達は10年に一度の繁殖チャンスとばかりに内陸の(雨が多い年だけに出来る)湖に行ってしまいケアンズから消えてしまった。何度か単発的に戻ってきたものの長続きしなかったけどひと月ほど前からついに最大60羽のコシグロペリカン達が安定的にエスプラネードに戻ってきた。エスプラネードには年中シギチドリ達が見られるとはいえ彼らは地味で小さく一般市民の目には入らない。


ペリカンがいるだけで、人々が足を留め写真を撮っていく。観光客が感心していく。そんな雰囲気を楽しみに近所バーダーも夕涼みがてら集まる。それにともなってハシブトゴイの大集団の塒やアカチャアオバズクハイイロオオタカロビンソンテングフルーツコウモリなどの珍し目の生き物が周辺で次々に発見される。ゴミを拾って帰る。周辺の店の売り上げも上がるという完璧なスパイラルを生んでいる。
ケアンズエスプラネードを象徴する鳥はやはりコシグロペリカンだろう。

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