Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

2018年夏季 植林シーズン

私設自然保護区ケアンズの夏はイコール雨季となる。この時期は大量の降水があって植林直後の水やりの負担が大いに軽減される理由で、地元の植林団体TREATは毎週末に2500本クラスの植林を行なっている。

←オーストラリアでは私有地も、所有者が希望すればこうして様々な義務を伴う自然保護区に編入することができる。編入されれば自分の土地であってももう自由は効かなくなるが、ナチュラリストが勢ぞろいするマランダ周辺ではあっちこっちでこうした私設自然保護区の看板を見かける。今日のミッションはここでの植林だ。かなりの山奥かつ悪天候だが


駐車スペースがないほど押し寄せるTREATのボランティア達。うーん人口2000人の村のどこからこれだけのボランティアが雨の中湧いてくるんだ?


また別の週末での植林現場。この古いサイロは主要道からも見えるやつで、ケアンズの人ならもしかして見覚えがあるのでは?この1−2年であの辺りは猛烈な勢いで森林に戻りつつある。




一人でやったら半年くらいかかりそうな、雑草刈り→その撤去→穴掘り→植樹→マルチのプロセスがTREATボランティアの人海戦術で1日で終わる。「ものすごい勢いで森林がなくなる」というのは世界中で目にするが、「ものすごい勢いで森に戻っていく」というのは珍しい表現だな。
うちに戻れば孤独な雑草との戦い。

長年放置された雑草、特にギニアキビは3mの高さとなって川沿いや裏庭を覆っており、時間があるときにブラッシュカッターで薙倒すだけで3−4ヶ月かかった。なぎ倒されて枯れたギニアキビを運び出すのと地面に残ったその根を掘り返すのにも2−3ヶ月を要した。まあそのお陰でこの家は相場より安く買えたわけですが。


もう毎日ドロドロですよ。

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