Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーカ保護区 野鳥生息調査キャンプ三日間

Yourka Reserve

1年ぶりのヨーカ自然科学保護区。オーストラリアの本来の植生を見事に残した美しい保護区である。全体的に昨年よりも案内標識や設備が整備され、かなりの基金が投じられていることが感じられる。これから三日間野鳥の生息調査を野宿しながら行う。

調査本部となる建物も新しい屋根、雨水タンク、ソーラパネルと簡易的な照明、地図などすべてアップグレードされていた。これは誰かナチュラリストの寄付によるものだという。

私も年をとってガイドや調査、運転などの物理的な支援ができなくなったら、物書き以外ではそうやって次の世代による環境保全活動を資金援助しながら天寿を全うしようと思っている。財産を残すような子供もいないからね。


野鳥調査隊は10名ほどと聞いていたが現地はかなりの車両数で驚いた。実は野鳥調査隊の他にも保護区には哺乳類調査隊、高校の生物学部などがキャンプを張っていたため、ヨーカ自然科学保護区に一時的な一大ナチュラリスト村が出来上がった。

移民国家オーストラリアでは各自の出身国は様々だけど、アジア人はそれほど自然や野生動物が好きでないためにこういう場には絶望的に少ないのはいつもの通り。少ないというか今回も私一人だけ。昨年も。そして来年も誰一人来ないであろう。「美味しい食い物がある」とか広報すればたくさん来るかもしれない。


日本ではキャンプといえば年に数回数回の週末をオートキャンプ場で過ごすことが主流だけど、オーストラリアでは原野で何週間過ごすという違いがあり要求される車も根本から違う。これは哺乳類調査隊に一人で参加していたのおばあさんの4WD。


おばあさんはこの荷台の右で寝ているらしい。いいなぁ。私が現役世代のため三日で切り上げ帰宅しなくてはいけないので鳥類調査の人員が一人後半欠ける予定だったけど、このおばあさんを哺乳類班から野鳥班に期限付きレンタルすることでまとまった。


こちらは6週間砂漠でバードウォッチングキャンプをしてきたおじいさん(80)の車。




夢のような自然のままのキャンプサイト。まぁ車とトレーラーでであそこまで乗り入れてしまっていることには賛成しないけどね。植物を痛める。


こちらは高校の生物学部の部隊。
哺乳類調査隊が面白いネズミを捕獲したというので見に行く。同定の判断が割れているようで議論が続いていたが、おそらくDelicate Mouseでよいのではないかという結論だった。




超かわいい!


このあと捕獲地まで運び、リリースされていた。(続く)

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