Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヨーカ保護区鳥類調査2016年春

ヨーカ保護区鳥類調査2016年春ヨーカ保護区でのボランティア鳥類調査キャンプも三回目。

私は年間20−30日をこうしたボランティアに割いているけど、日本人や若者の参加は絶望的と言っていい。


グラスツリーが広がる野山はいつ見ても不思議不思議。


何がどうなって、こういう芯が出てくるわけ?


花も変わってるし。


2009年の洪水時の水位線にベースを置くワタクシ。酷暑なので日陰死守で。

近年は何週間のキャンプであっても車の中で寝ている。どうせ一人だし、軽自動車4台分近い重量があるランドクルーザーは、冷蔵庫や撮影機材を置いても十分に寝られる。


鳥類調査では、全くルートのない山を登ることは日常茶飯事。滑落したり、沢山いる毒蛇に噛まれたら保険がおります。私のように単身の場合は誰が受け取るんだろう…。


そこでもグラスツリーだらけ。

この岩がちな山頂で私と調査仲間(ベテランの調査員:写真)は同時に「シーーーーッ」というウズラチメドリのアラームコールのような音を確かに聞いた。

この地域には約10年前に新種かもしれないウズラチメドリがオスメス撮影されたものの、いろいろあって撮影者がその後の協力を拒否し貝に閉じこもってしまったた。その後、何人かの有志が探してるみたいだけど進展はない。そうか、多分ここにもいるんだな…。なお私はその第一撮影者からおおよその場所を教えてもらったのに、まだ一度も探しに行ったことがない。


谷を挟んだ向こう側の山。一番目立つ岩の右上に二人女性の調査員が見える。

私も「あなたの年でこんなにボランティアに日々を割いていて偉いね」と言われるけど、私にしてみれば「70歳前後になって、キャンプしながらルートのない岩山を酷暑の中駆け上がって野鳥を探している皆さんも偉いですよ」となる。

私がもしその年齢まで仮に生きたとして、その時にはロッキングチェアに揺られて庭の生き物を眺めている程度だろうと思う。




ランドクルーザーで山を走るのは超快適。

前の車が巻き上げるダストで黒い私の車がたちまち白い車に…。いつも最後尾を走っているのは総監督の指示によるものだ。「オータは何度も経験してるから、最後尾を走って、他の車や調査員の残骸を回収しつつ後から来るように…」と。

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