Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

マランダの植林団体TREAT

マランダの植林団体TREAT私の住むアサートン高原マランダには、業界ではとても有名な植林団体TREATが存在する。こんな2000人の人口しか持たないような山間部だがそのボランティア動員力が凄まじいことで知られる。2月や3月の植林シーズンになると毎週のように各地で植林を行っているのだが


ボランティア達は続々押し寄せて


あっという間に100人を超える人数がこんな山奥に集まる。何十倍の人口を持つケアンズにおいて、同様な団体が動員できるのはせいぜい10人とかだ。私はこちらの学校でこういった勉強や実習をしてきたので知ってる。もっというとメルボルンなどビクトリア州では運転しても運転しても、全く植林なんて見かけない。同じオーストラリアでも住民の質というのはかなり異なるという例。


毎週土曜日朝の植林で、2500本の苗木を植えるTREATのハイスピード植林。1シーズンでは合計何万本にも達する。たった数十年で国の人口が5倍にもなっている人口爆発中のオーストラリアにおいて、私が知る限りどんどん森が増えていっているのはマランダだけである。


TREATの自前の育苗場。『金曜日の朝8時』というバリバリの平日の早朝でも数十人が作業に集まるのは驚異的としか言いようがない。繰り返すが、ここは人口約2000人のみの山間部だ。

ディンツリーにあった伝説的民宿レッドミルハウスを売却して私と同時期にマランダに移り住んだ夫妻からのメールに書いてあった。

『やはり全てのナチュラリストは、最終的にマランダに移るんだな』

その通り、マランダにはGraham Harrington, Peter Valentin, Steve Murphy, Martin Wills, Sandy Carol, Alan Gillandarなど野鳥関係者がズラーっと並んでいる。オーストラリア野鳥の会北クィーンズランド支部の会合でもケアンズで行うときよりもマランダで行うときのほうが参加者は多いという異常な状態が続いている。マランダの数十倍の人口を持つケアンズの人達って…

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