Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

フクロムササビ調査2023 後編

Striped_Burrowing-frogStriped Burrowing Frog。スマホを使わずにちゃんとマクロレンズなどで撮りたいと思うものの、旧来の一眼レフレンズは超望遠以外は全て処分してしまっている。遠くないうちに消滅していくのがわかっている一眼レフレンズを今から買い直す気にはならないので、割高なミラーレスレンズをじわじわ揃えていくしかないだろうな。

それに、一年のうち八ヶ月間は仕事でぎっしり休みなしなので写真なんて撮っている時間がないから機材関係は近年すごく後回しになっている。マクロレンズ、ドローン、カラープリンター。あったらいいのにとは思うけどどうせこの仕事を辞めるまで使う時間なんてほとんどないよ。


このフクロムササビ調査では普段の活動圏では見かけることがない野鳥がパラパラ混じった。既出のマダラニワシドリもそうだし、ハイイロカッコウもまあ。そしてこのオグロバンもマウントアイザまで行かないと見たことがなかったと思う。



近年記載されたばかりの新種、Leaden-bellied_Fine-lined-sliderを撮り直し。日本人で初である確信がある。


ホオアオサメクサインコの若鳥。


この調査地ではフクロモモンガとオブトフクロモモンガが共存している。本来そういった状況ではやや大きいオブトフクロモモンガが優勢になると読んだことがあるけど、ここでは今の所10:2くらいでフクロモモンガが多い。ただこの2種は近くで見ない限りよく似ており、雨の夜の30m向こうとなるとはっきりしないことも多い。ちなみに写真のはオブトフクロモモンガで確認済み。


動物を探すのに使うライトはもちろん明るければ見やすいのだけど、動物を逃してしまうリスクや迷惑をかけるリスクも高める。そしてそれとは別に、フクロムササビのような強烈な目の反射を持つ相手だとライトの明るさをこうして跳ね返してくるので補正のしようがないくらい「目からビーム」状態になってしまう。ライトの明るさは控えめに。

昔から見たいと思っていたWide-mouth_Frogに出会えたのだけど、ヒキガエルに似ていて戸惑う。顔まで見れば違うけど、これならこれまでヒキガエルとして通り過ぎたことが絶対になったと思うわ。

Spotted_Grass-frogいやあカエル多いですねここ。嵐でよかった。

Ocellated_Velvet-Geckoもずっと見てみたかった相手。専門家から『クモと違って光を浴びると瞳孔が収縮するからその瞬間に見つけるんだ』と探し方を教えてもらって、そんな一瞬の剣術の奥義みたいな事ができるかよ…と思っていたがすぐにコツを掴んで次々にOcellated Velvet-Geckoを見つけて驚かれた。

これはZigzag Velvet-Gecko。夜の山林の中で何十メートル離れたところでコンマ何秒間でミリ単位で縮小する瞳孔を見破る奥義を会得。なんという日常生活に役に立たない技なんだ。

まあ遠くの小さいものを見つけるプロではありますから?まだ30代のうちは余裕で視力3.0以上あってその能力で家も建った。

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