Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ツルの一斉調査

オオヅルの群れ

翼開長が最大で2.5mもあるツルの大群は壮観。


ネグラとなっている湿地に夕方集まってくるオーストラリアヅルやオオヅルをカウントする調査。ところが、かなり早めに現地に着いたのに、同時に1000羽を超えるツルが飛んできて調査チームはパニックに。しかし急いで調査を立て直す。


ネグラ入りというか、まだおやつの時間なのに趣旨が変わってしまった。どうも、近くの広大な農地でエサを採っていたツルの大群に農家が発砲か何かして逃げ出してきた、というのが事の真相らしい。しばらくして落ち着いたツルたちは自分たちがまだ空腹な事に気がついて再びエサ取りへ飛び立つ個体も多く、カウントは+もーも入り乱れ多忙を極めた。障害物(立木)も多いし、ツルはよく似た2種類が混じっておりそれも判別してカウントしなければならない。


調査にあたるオーストラリア野鳥の会の元会長。10000人以上の大組織のトップに立つだけはある、あるいは10000人の頂上に選ばれて当然という尊敬できる素晴らしい人です。以前から私の理解者の一人。

こちら側の岸からカウントしたのは私。そして正確を期すため、1kmくらい離れた場所から別の調査員(自然保護団体の代表でもある有名な研究者J.G)も同じようにカウント。何十、何百単位の群れが入ってきたり同時に出て行ったり、それも2種類を判別しながらのカウントなので多忙を極める。そんな二人のカウント結果は後日の報告書によれば『二人の結果は驚異的に一致していた』と元会長は喜んだようだ。一種のテストでもあったと思うので私はホッとした。


日が傾いてくるとツルたちは立木と同じ色となり見事に風景に同化した。


おまけでアウトバックの数少ない水場に舞い降りるオオヅルのペア。背後で誰か見てるぞ。

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