Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

タスマニアデビルが絶滅することはない

野生のタスマニアデビル

以前撮った野生のタスマニアデビル。深夜に何か動物をくわえて私の部屋の前を通り過ぎていった。タスマニアデビルはおよそ85%の個体数を伝染病でわずか10年で失い既に野生環境では幻と化している。あと数年で自然環境下においては絶滅する…というこの突然で異常な速さでの絶滅への進行は世界的に非常に有名であり、あらゆる人や機関がそう述べてきた。

←ところが先月ケアンズの大学を訪問したタスマニア大学のメナ博士の特別講演では、「恐らくタスマニアデビルの絶滅はない」という衝撃的な結論が来た。疑問点はいくつかあったけど初めて聞く肯定的な発表に、途中から感動して涙を抑えるのに苦労した。変なアジア人がいる、と周囲の学生はさぞ気持ち悪かった事だろう。是非博士の見通し通りに絶滅を免れて欲しいものだ。

保護活動や勉強を何もしていないのに、悲観的な結論の話をしてうっとりするのは止めるべきである。知ったかぶりで何を書いたって全然似合ってないし、人生を賭けて前線で闘っている人に失礼である。

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