マランダにある有力植林団体TREATは雨季の間は毎週土曜日の朝に各地で植林活動をしている。何度も書いているけど人口2-3000人足らずの町に本拠地があるTREATのボランティア動員力は世界的なもので、毎週数十人が集まるし、それを研修しにアメリカからも何十人も若い学生が参加している。コロナ時代の仕事の都合で土曜日はなかなか参加できなくなったが、なんとか先日参加することができた。会場は標高が1100mもある山頂で雨季でドロドロ。
普段は1500本ほどを植えるのだけど、例えばそこに75人のボランティアやアメリカ人が押し寄せれば一人当たりの本数は20本に過ぎない。しかしコロナでアメリカ人がおらず、アクセスの悪い寒い濡れた会場とあって私が着いたときにいたのはわずか十数人だった。これじゃなかなか終わらないぞ。まいったな…。
あとで聞いたのだけど、彼らはコロナによる失業対策基金をもとに植林作業会社で期間限定で雇用・編成された若者を中心としたスタッフ達。確かに景気対策で公共工事に10億予算が出ても資材やショベルカーにブルドーザーにクレーン車に大半の費用が流れ実際の雇用人数としては15人くらいにしかならなかったりもするけど、植林みたいなひたすら人手だけがいる世界に予算を回せば職を失った若者100人を当面雇用できる。その中にはTREATに洗脳されてナチュラリストも育つかもしれないし、良い政策だと思う。
それはともかく、こんな善良なボランティア達の備品を盗むとは知っててやったなら最低の悪人だ。
ケアンズでコロナ失業手当もらってだらだらしてる連中はこういうのに出てこいよな。そんな姿勢では輝いてる人に追いつけず、これからは一方的に引き離されていくだけだ。