Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

久々に野鳥をレスキューする

ケアンズに住んでいた頃、かつて私は地元の野生動物レスキュー団体であるFNQ Wildlife Resqueの登録ケアラーとして、電話があればあちこちに出向いて怪我をした野鳥を引き取って一時的な看護をしていた。もちろんボランティアなのだから電話があっても仕事などでできない場合は「申し訳ないけど今はできない」と断れるわけだけど、それが連日続いたらどんな気分だろうか?嵐の後などは1日に数件断り続けることになり大きなストレスとなって来たので一旦脱退した。リタイヤしてからじゃないと無理だろう。

仕事中の夜の21時ごろマランダの道路にゴシキセイガイインコが落ちてうずくまっているのを見つける。頭に大きな外傷がある。脳震盪だけで回復する例も多いので拾い上げて歩道の物陰に移しておいた。

数時間後の朝3時、まだ仕事をしていた私は(最近は1日20時間働いている日も時々ある)気になって様子を見に行ってみるとゴシキセイガイインコはまだ同じ場所にとどまっていたので、これはもう脳震盪レベルではないとして段ボールに入れて持ち帰った。
翌朝もまだ生きていたので新しくできたという団体Tableland Wildlife Rescureに電話して引き取れるケアラーを探してもらう。なかなかスムーズに見つからないのはかつて私自身が中の人だった経験からよくわかる。結局45分離れた町にいるカップルが引き取れるということなのでそこまで持っていって引き渡した。曰く「ロリキートはうちにもいっぱいいる」とのことなので安心だ。

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