Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ヒメトゲハシムシクイ 亜種flavaを再発見*する

ヒメトゲハシムシクイ 亜種flava
【絶滅した?とも言われた亜種を再発見】
ヒメトゲハシムシクイの北部亜種flavaはとても希少な亜種で、「そもそも本当に存在するのか?」という疑念も持たれることがある。それはウグイストゲハシムシクイの北部亜種Squamataによく似ており、ネット上に見受けられる大半のヒメトゲハシムシクイの観察例は実はウグイストゲハシムシクイだと言われ、ヒメトゲハシムシクイの北部亜種flavaを調べているDonimic Chaplinによれば私が2013年に撮影した冒頭のヒメトゲハシムシクイの写真が『確実な最後の記録の一つの可能性がある』とされてきた。先日仕事に行くには少し早く家を出た私は、2013年にヒメトゲハシムシクイを撮影したスポットに立ち寄ってみることにした。

時間にして10分くらいしかなかったけれどなんとまたヒメトゲハシムシクイを撮影することができた。これは大変だ、とその後2度周辺の林を探しに出かけたがそれは不発に終わっている。ヒメトゲハシムシクイの北部亜種flavaは依然として希少種であるものの、まだ生存していることは明らかになった。

固有亜種であるヒメトゲハシムシクイの再発見は、最近現地で話題になっている大規模風力発電計画をストップさせる切り札になる可能性がある。

ちなみにこれが、みんながヒメトゲハシムシクイと間違えて報告してくるウグイストゲハシムシクイ北部亜種Squamata。めちゃくちゃ似てるから。

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