Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オナガイヌワシまとめ

オナガイヌワシ若いオナガイヌワシが電柱に止まっていた。巨大だ。
世界最大級(翼開長?280cm)の巨体が電柱に止まっていると、非現実的で運転している方が吹き出しそうになる。



どのくらい大きいのかの図。トビが子供に見えるほど大きい。オナガイヌワシは翼面積ならトビの2倍以上ある。”畳が飛んでいる”と形容される日本最大のオオワシよりも更に大きいのがオナガイヌワシなので無理は無い。

もっと低くを飛んでいる時の図。
おっと失礼。
経験上彼らはワラビーの礫死体を最もよく食べており、自然環境ではヨーロッパウサギのような小動物を食べているのを見る。もっともケアンズ周辺ではウサギは少ないがオーストラリア南部などでは多いのでオナガイヌワシの食性における地域差は大きいと思うが。

すっきりした所で行きましょうか。
若い個体はこのように少し茶色っぽいが

これは成鳥飼育個体。成鳥は黒っぽい。もはや鳥というよりは遠目には野犬か何かに見える。

学名 Hieraaetus monrphoides
英名 Wedge-tailed Eagle

※タスマニアに分布するのはfleayiという別亜種。


オーストラリアの生態系の頂点に立つ高次捕食者でありながら、ペアで役割を分担して獲物を襲う(片方が地上から攻撃しもう片方は空中から攻撃)能力やペアで入れ替わりに休み休み攻撃を加え獲物を長時間かけて疲弊させたり、崖から追い落としたりして転落死させたりと非常に高度な一連の狩猟技術を持ち彼らにその気があれば人間もしとめられるだろう。
ただ、先に「ワラビーの礫死体を最もよく食べており」と述べた通り近現代ではオナガイヌワシをもってペアアタックをしかけないと倒せないような大型の獲物を狙わなくとも、連日おびただしい数の小動物が道路でひき殺されており餌が豊富なためペアアタックが発動する頻度は極めて低く地域によっては既にその習性は失われてしまっていると考えられる。
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