Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

病のカバイロハッカ

カバイロハッカ

これはまた随分かわいそうなカバイロハッカ。これだけはげてしまうとだいぶ印象が違いますね。



何が飛んでるのかと思った。
カバイロハッカはオーストラリアにもともといた鳥ではなく別名インドハッカともいわれる通りインドパキスタン付近の野鳥。1800年代中頃にメルボルンへ、後になって北部クィーンズランドへ主にサトウキビにつく害虫駆除目的で人為的に移入された。けど彼らは畑よりも市街地での生活を好み、大繁殖して今に至る。ケアンズで、黙っていても眼に入る圧倒的に数の多い存在。で、「駆除しろ」となる。選挙公約にしてた人もいた気がする。動物保護の国、オーストラリアも結構分けの分からないことを言うのだ。確かに在来種との間で樹洞の奪い合いやえさ場等で競合するけど、勝手に連れてこられたカバイロハッカにはなんの責任も無い。
夫婦の仲がよく、いつも一緒。集まって群れになっている事も多い。たまに道路で相方が轢かれて死んでしまい、周りをぴょんぴょん生き残った方が飛んでいるのを見ると胸が痛む。
鳴き声のパターンも豊富で、声も大きいので目立つ。意外と敏感で、眼を合わせたりカメラを向けたりすると鳴きながら飛び立つ。
学名:Acridotheres tristris
英名:Common Myna
和名:カバイロハッカ(インドハッカ)

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