Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

探鳥ツアー報告 アサートン高原

 今日のお客様は、ケアンズへのバードウォッチング4度目という達人のお二人。レッドミル、クリスのクルーズ、ヘイスティー湿地、マリーバゴルフ場、キングフィッシャーパークなど主立ったところは既に全部行っている。
 今回はキングフィッシャーパークから出発。挨拶の後、「基本的にお任せしますが、ミッチェル湖は行かないでいいですよ」と言われる。以前つれてこられた際あまりいい印象が無いらしい。しかし前日訪れた際いい感触があったので説得し、行ってみることに。


アオマメガンがたくさんいる。レンカクも近い。ヒラハシやハゴロモインコ、セイタカコウもいてまずまず。今日は天気がよく誰もいない湖はそれだけで気分がいい。
 その後、お二人がよい印象をお持ちのマリーバウェットランドへ行く途中、ハイウェイから蟻塚の上にアオバネワライカワセミが止まっているのに気がつき撮影に入る。こんなことができるのもオーストラリアのバードウォッチングならではだ。
 マリーバウェットランドは閑散としていた。何にもいない。驚いているお二人に「半日ずれるだけでも状況は違うんです」と案内する。ここではオーストラリアツバメの空中給仕が何度も見られた。
入場料がもったいないので少し湖周辺を探鳥することに。暑さと、重い機材のため大変そうだ。鳥影もとても薄い。ただ、私の中で(あの木の所までは歩いてもらう)という考えがあった。お二人はカノコスズメの撮影をしたがっていた。よく出る木があるのだ。たどり着くと、本当にいた。群れで水浴びをしている。遊び疲れて眠っているやつもいる。お二人は大喜びだ。「一時間ずれるだけでも状況は違う」の発言と矛盾するが、やはりポイントというものはある。三人で引き上げ際、偶然チャイロキノボリを発見し盛り上がる。もちろん初見らしい。
 マリーバの町で簡単にランチを取りながら、午後のコースを相談する。初めての人であれば、次はマリーバゴルフ場やヘイスティー湿地だろう。でも既にお二人は行かれている。今日見てきた鳥と違うタイプを狙うなら、…と考え、マリーバから一気にマランダへ向かう。そこはバードウォッチングで使われるのはおそらく初めてだろう。リタイヤした知人が所有している広大な土地。連絡を取ろうとしたが留守番電話でつながらない。行ってみてゲートが閉まっていたならバリン湖へ逃げよう、と抑えの場所も考える。
 マランダにつくと、ゲートが開いていた。「いつでも来ていい、電話もしなくていい」と前から言われていたので入っていく。そこは大当たりだった。川沿いの熱帯雨林に入ると右、左、上、忙しいほど出てくる。お二人も「ここはほんとに素晴らしい!」と。伏流水があるポイントでは、まるでモグラたたきのように入れ替わり立ち代わりで小鳥(ヒタキやムシクイ)が現れとてもハッピーな感じで終了となりました。
 ケアンズでバードウォッチングのガイドをしています今回のように、種類はもういいから撮影に時間をかけたい、特定の種類が見たい、というリクエストにもできうる限りお答えしています。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

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