Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

サイクロンによる生息環境の消失とヒクイドリ

ヒクイドリサイクロンヤシ2011が襲来するまでの伝説的サイクロンラリー2006の時の話。
サイクロンラリーによって、ヒクイドリの主要な生息環境である海岸沿いの熱帯雨林がなぎ倒され、少なくとも果実や葉はほぼ吹き飛ばされ「1日で5kgの果物を必要とする」というヒクイドリ達はたちまち食べ物に困窮した。
結果、彼らは人里になだれ込む形になった。庭になっているパパイヤの実を取ろうとしてヒクイドリが何度も助走を付けてパパイヤの木に駆け上がろうとしたり民家のゴミをあさったりするような、ヒクイドリの本来とかけ離れた行動が各地で見られるようになり、それ以前に人が追いかけられたり道路で轢死したりイヌと闘争になったりでレンジャーは防弾チョッキを着て(何しろ体重最大で85kgにもなる怪鳥である)数人掛かりで取り押さえては山に放鳥を続けた。
食料問題が解決されない限り人里に戻って来てしまう為、各地の森の中にフィーディングステーションを設置し(サイクロンで傷つき商品にならなくなったバナナやリンゴなどの大量の食べ物)を供給する事によって一定の成果を得た。豪ABC放送のドキュメンタリーDVD、CASSOWARIESがこの一連の経緯に詳しい。
サイクロンヤシは再び同じ地域を襲っており、前例を踏まえた素早い対応が期待される。


そもそもサイクロンが無くても一部の地域では普段から人里や道路脇をこうして歩いているのを見る。だから轢かれるのだが…。

喉のアレが歩くたびにぷらぷら揺れる。後を付いていくと…


海水浴場に到達。スイカの残骸を見つけて食べていた。後ろの無邪気な人々がなんとも。
管理人はケアンズでバードウォッチングのガイドをしている他に、旅行代理店での勤務も長く、ご旅行の総合的な手配やご案内がワンストップで可能です。どなたでもお気軽にご利用下さい。お問い合わせ

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