写真は在庫からだけど、ツアーで出会ったのも同じ場所の同じ個体、2?4歳程度のヒクイドリだと思う。
昨年の同じツアーでは、餌を置いてヒクイドリを誘致しているカソワリハウスで現れるのを待ったのだけど出ず。カソワリハウス側によれば「事務仕事してたり、誰も泊まってないときとか、別に出なくてもいい時にふらっと出る。通り過ぎていくだけの事も。」ということで餌付けしてても確率はそれなりにといったところ。何しろ推定1000羽しかないのだから。今年はカソワリハウスにも行かないので「ヒクイドリは難しいですね」という雰囲気だろうと思って空港へお迎えにいったら「昨年ダメだったから今年こそは!」という流れに。しかも出来れば2-3時間くらいで。見られるかもしれない、というのと大人数で確実に見る、というのでは雲泥の差がある。例えば、交通事故を目撃した事は誰しもあると思うけど「今日2-3時間の間に必ず交通事故を目撃する事!」と言われれば難しいのと同じ。いや、例えが不吉すぎたか。
しかし熱帯雨林のなかを一人かけずり回って何とか見つけましたよ…私。皆さんは森の外で鳥を見ながら3時間近く待機してもらっていたから(他にも色々珍しい野鳥がいて、待ち時間も楽しい場所を選んだ)奥から何度か絶叫。多分聞こえてないだろうと思って脱兎の勢いで奥から走ってきたら聞こえていたらしく全員走ってきてくれて見事に間に合った。その後何故かヒクイドリの方から我々の目前まで接近してきた。最前列に居た人からは1mくらいの距離。下がって下がって!ヒクイドリとしては中型だけど十分怖い。日本の著名な野鳥ガイドの中野さんや鳥見歴20年といった方々が口を揃えて「長い事バードウォッチングをやっていても、これほど感激する事はそうない」というほど印象的な出会いでした。道もない森の奥深くでの出会いじゃなくて、もし餌台でだったらここまでの喜びはなかったと思う。
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