Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ムナジロクロサギだって

ムナジロクロサギ

ムナジロクロサギは10年程前まではケアンズ市内でも安定的に見られていたけど、近年はほとんど姿を見なくなりマリーバ北部などで一年に1−2回見たり聞いたりする程度。写真は少々遠いけれど、滑らかな灰色の羽に覆われたなかなか美しい鳥。

学名 Egretta (Ardea) picata
英名 Pied Heron


↑ムナジロクロサギと言えば最近読んだこの本の中で


【ストロー・ネック】Straw Neck 首の後ろの白い毛が特徴的なこの鳥は和名をムギワラトキという。この水辺では、睡蓮につく虫が水に落ちると、魚が食べにやって来る。トキはその魚を食べようと、睡蓮の横でじっと待っているのだ

と言い放っているが、写真はどう見てもムギワラトキ(Straw-necked Ibis)ではなくムナジロクロサギ(Pied Heron)である。 そもそもムギワラトキが睡蓮の上に乗っているなんて環境的にあり得ない。彼らが魚を捕る事も無い。なお、次のページでは
睡蓮の水辺に舞い降りるアマサギ
というのも書かれているがその写真もアマサギではなくダイサギで、そもそもアマサギが水辺に舞い降りることも基本的にない。 誰かにチェックしてもらってから出版しようよ。花についての本とはいえこういった鳥に関する基本的な間違いの連発は全体的な信用を損ない評価を落としてしまう。
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