Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

共同繁殖システムとマルハシ

オーストラリアマルハシ

長く細い嘴で、木の根の隙間や樹皮の間、落ち葉などから昆虫をとるオーストラリアマルハシ。単独やペアで見る事はまず無くて数羽から十羽といった小集団で見られる。




通常それは血縁の群れ。オーストラリアマルハシをふくめ全マルハシ4種が前年に生まれた子がそのまま縄張りに留まり、両親の繁殖を手伝う共同繁殖を採用している。共同繁殖が知られているのは世界で300種、鳥類全体の3%未満ながらオーストラリア固有種では全マルハシ、ハイイロツチスドリ、オーストラリアムシクイ、両ワライカワセミ、トゲハシムシクイの一部といったように世界平均よりも高い割合で共同繁殖がみられる。


大きな巣材を加えて飛んでいったが、オーストラリアマルハシの場合これが直ぐに営巣を意味しない。彼らは非繁殖期も屋根の無い巣のようなものを作り、群れで寝る習性がある。使われなくなったその寝床はよくアオツラミツスイが改築して営巣に使用する。

学名 Pomatostomus temporalis
英名 Grey-crowned Babbler

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