サイトアイコン 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

19回目のマウントアイザ(インコオウムスペシャル2泊3日)その3

野生のオカメインコ2025年
オカメインコは羽の一つ一つが長く、トゲトゲしている。いかにもスピードが出そうな外見ながら、その実態は非常にモソモソして動きの遅い優柔不断な野鳥であり「速い!」という瞬間を長年観察していて一度も見たことがない。クロハヤブサに襲われた時もなすすべもなく捕まっていた。白鳥に追い抜かれていったのを目撃したカメラマンもいる。

一方でセキセイインコは飛行の達人だ。飛行速度自体も速い上、方向転換、宙返り、コンマ何秒での着陸や離陸など動作の全てが速い。


ごく一部のラッキーな人は、野生のセキセイの群れが急に方向転換するときの「ゴオォォォ!」という地鳴りのような羽音を生涯忘れないだろう。まああの音は1000羽クラスの群れである必要がある。


野生のセキセイ・オカメインコツアーにおいて『夢の共演』と呼ばれるのが両種が一緒に大空を飛んでいる瞬間。こうしてみるとオカメインコは3倍くらいのサイズがあり、また尾の長さはラケットカワセミ級。

まあ色々突っ込まれるオカメだけど、それでも過酷な砂漠地帯で生き抜いている事に敬意を。


この場所、途中からもういろんな生き物が押し寄せてきてわけわかんなくなってきたよね。牛とか野生のラクダとかツルの群れとか。


満喫したので更なる群れやちょっと探検も兼ねてシンプソン砂漠方面へ移動(真似しないように)。アシナガツバメチドリがいた。


水は消滅し、樹木も消え、車の外は気温47度、人口は360度地平線までゼロ。1億年ほど前までオーストラリアの中東部に広がっていた巨大内海(その名をエロマンガ内海という)が海面の低下で陸地になったもので起伏もほとんどない。風の音だけ。私は日本の人をここに連れてくることを楽しんでいる。酸素がある以外はおおむね火星であるといっても言い過ぎではない世界最強の無人地帯だ。広さは日本の2−3倍ある。


そんな地球で最も過酷な何もない灼熱の真っ平な内海跡地にだけ住んでいるというオーストラリア屈指の変態がこのキイロヒバリヒタキだ。


ちょっとした日陰を死守。キイロヒバリヒタキ一体何を食べてどこで水を飲んで、何のためにこんな一種の地獄で暮らしているのだろう。

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