昨年のこと。ツアーがてらワライカワセミの営巣を探していてが見つからなかったので、マリーバ在住の後輩に「営巣を探しておいて」と頼んでいたのだけど「見つけました」と聞いたのは本来の繁殖時期である冬〜春ではなく、年も越そうかというほど完全夏になってからである。見つからなかったのではなく、少雨の為か何かで営巣自体していなかったのだ。2015年はワライカワセミの繁殖開始がとてつもなく遅い年となった。
この巣は別の場所で私が見つけていたもので、数羽の家族集団が雛に餌を運ぶ点では理想的な巣だった。
あ誰か来ましたよ。
クリスマスイブや大晦日などの世の中の重要行事に全く縁がない単身であることを武器に、連日往復二時間半かけてブッシュに通うが…。
見事に巣立ちの時をハズす。だっさー。
幼鳥はパンダのようで可愛い。「これがニンゲンというやつだな?」
見過ぎだって。
ワライカワセミは通常卵を三つ産み、普通は二羽しか育たないし、状況が良くない時は一羽だけだったり、全滅だってある。ところがこの巣は3羽全員を巣立たせることに成功したかなり稀なケースになった。それは私の撮影アプローチは不適切なものではないことの証でもある。
その3羽を追って、さらに撮影は続く。