Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

ジョンストンベンドに出現したチャイロモズヒタキ

チャイロモズヒタキ

2018年の7月頃、庭仕事をしていた目の前をなにか見慣れない小鳥が横切った。チャイロセンニョムシクイにしてはあまりに大きすぎその時は何かわからなかった。終日気にしてはいたがそのまま見つからなかったのだけど、8月に入って再びその姿を見た。


チャイロモズヒタキだった!ジョンストンベンドでは初記録、114種類目!でもチャイロモズヒタキは低地の熱帯雨林の野鳥のはずだ。ジョンストンベンドの標高は725mある。本当に間違いないか?


喉のうっすらとある縱斑や、ノドグロセンニョムシクイとハイイロオウギヒタキと混群を作って採餌していた様子からレモンオリーブヒタキではない(レモンオリーブヒタキはフライキャッチャーだ)。


翼の錆色部分は若いモズヒタキ系の特徴。若い個体なら多少おかしなところに出現するのもありえないことではない。クチバシの先端がフックになっているのもレモンオリーブヒタキではなく、これがモスヒタキ系であることの証。それに熱帯雨林であるジョンストンベンドはレモンオリーブヒタキの環境でもない。


太い嘴と、あまり黒くない足はさらに強固にレモンオリーブヒタキの可能性を否定。


白っぽい眉斑が瞳よりも後ろへ伸びているのも、繰り返しレモンオリーブヒタキの可能性を否定。標高500m以上では通常出現しないとされるが、やはりチャイロモズヒタキというしかない。

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