Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オーストラリアタマシギTwitch!(723種め)

昨年末ごろから、ケアンズから車で4時間ほどいったあたりの私有地に希少種のオーストラリアタマシギが出ているという話がチラチラ聞こえていた。ただ非公開が順守されているようだし、どっちにしてもオーストラリアの私有地は地平線まで及んだりするのが普通なので道路から見えるようなものではないだろうと無視していた。ちなみにオーストラリアタマシギがケアンズの日帰り圏内に姿を見せるのはこの15年で私が把握している限りたったの2回目。


年が明けて情報が解禁されたのか、友人二人がオーストラリアタマシギをゲットし比較的詳細な情報をネットに上げていたので私も正月早々単独で行ってみることにした。往復8時間の運転はこの世界では「近所」である。外はめちゃくちゃ暑く37度とか。ちゃんといてくれるといいが、と駆けつけるとギャラリーはゼロ。


そしてオーストラリアタマシギもいない。というか、そんな希少種がいそうにもないような小さな道路沿いの水たまり。しばらく呆然としていたけど、これまで数々のTwitchでまだ一度も失敗がない私の脳がこう言っている。「ランチでも食べに行って、もう一度入りなおせ」と。

少し離れたところのファーストフードに入って暑さとショックで沸騰しそうな体を冷やしながら考える。この8時間ドライブでかかったランクルのガソリン代(2万円くらい?)。他にオーストラリアタマシギが移動しそうな場所とか。しかし何も閃くことなくハンバーガーを食べ、再び現地に入り直したらもしかしたら来ているんじゃ?と思ったが何もいなかった。

ギブアップして帰ろうか、という気もしないでもなかったが「ここでしばらく待っていれば良い」という心の声も聞こえる。酷暑の中、車の窓を全部明けてシートを大きく倒し、靴も脱ぎ、スマホでネットをしたりして過ごしていた。よく覚えていないが1時間くらいそうしていたのだろうか?ふとスマホから目をそらして頭を上げ、目の前の水たまりに目をやると


そこにどうした事かオーストラリアタマシギが!!!!

あれだけ探していなかったのになんというマジック。さすがTwitch無敗の男!

この瞬間が人生で一番幸せです。ちなみに最後までギャラリーはゼロ。写真は全て車の中から。

オーストラリア国内通算723種類目。帰りの4時間のドライブは足取りも軽くノンストップで帰宅した。2020年も良い年になりそうだ。次の節目になる725種類の時は何らかの宴を開きたいと思いますので皆様苦笑いのうえご参加下さい。

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