Site icon 【公式】オーストラリア唯一の日本語専門バードウォッチングガイド 太田祐(AAK Nature Watch)

オビロヨタカに雛が生まれたよ!

少し前に「キュランダにオビロヨタカがいる」という情報をアップした際、オーストラリアで今注目の若手野鳥ガイド兼写真家からすぐ私に連絡がきた。私よりもさらに一回り若い彼だが、難しい野鳥を見つけ出す能力は広く評価されておりいくつもの英語野鳥ツアー会社と契約して働いている。「是非オビロヨタカを撮影したい、詳細な場所を教えて欲しい」と。まあ彼ならいいかと思い、詳細なGPSデータを取りに現地に行ったらやはり同じエリアにいた。しかも今回は変なヒナを抱いていた!!
オビロヨタカに雛

親子を見つけた時はもう足元。本意ではありません。ごめんごめん。


だってこんな野鳥だよ。なかなか気がつかないって。それに前回見つけた時から位置が大きく変わっている。


親鳥も凄いが、ヒナの擬態も凄いな。人間の幼児もこれくらい微動だにせず音ひとつ発しなかったらいいのに。


ゆっくり後退しながら撮影してすぐ撤収。

この再発見から十日後くらいだったかな?ダーウィンから駆けつけたその若手野鳥ガイド兼写真家から「オビロヨタカいないぜ(T T)」というメールが来て笑わせてもらったが、多分巣立ったんだと思う。そしてさらに1ヶ月ほどが経ち、そんな事も忘れかけた頃、彼が「オビロヨタカの親子!!!」という記事をアップしたのでびっくりした。連続営巣という事だろうか?それならば私も意図せず接近しすぎてもしかして営巣をダメにしたかもしれないという心配は晴れた。その写真家は「祐に借りができました」と言ってるがそのうち返してもらうさ。なんとあれから4回も来て繰り返し探していたという。野鳥の写真で食べて行こうという連中の執念はすごいな…100万円くらいで売れるのでなければ、絶対割りに合わないぜ…。

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