ケアンズ周辺にしか分布しない野鳥およそ15種類のうち、最も分布域が狭い一種であり同時に『黄金』という単語から注目度は最上位であるオウゴンニワシドリ。秋冬はフリーフライト状態となるためかなり難しいけど、春夏はアズマヤと呼ばれる求愛建築物の周辺にオスが居座るので一気に簡単になる相手。ただしそのアズマヤがなかなか良いのがない。
いくらよくたって片道1時間山を歩くぜ、というのは東南アジアじゃないんだから先進国の探鳥では問題外であり、かつグループや2WDの車でもアクセスできるところのやつ、そしてあまりそれ以外の野鳥を見る探鳥地から離れていなくって…とやっていくとめちゃくちゃ限定されてくる。
さらに近年の野鳥ファン人口の激増によりアズマヤがプレッシャーにより放棄される例も増えている。私がもう少し暇だったら山を探し回って新しいオウゴンニワシドリのアズマヤを開拓しまくりたいのだけど、1ヶ月に数回家に帰ってくるような人間がプライベートで鳥を見に行けるタイミングはシーズンオフしかない。そしてシーズンオフではオウゴンニワシドリは鳴いてないしアズマヤにもいないのだ。

この個体は黄金色になる前の若い個体で、一昨年くらいまでいた成鳥オスがアズマヤを放棄した後(おそらくプレッシャー過多で)、そこを棚ぼたで継承した奴だと思う。まだ茶色いのが残念だけど、
結構度胸があるやつで人間を見つけるとむしろ近寄ってくる。20年前と比べれば野鳥ファンは10倍になっている感じがあるオーストラリアではストレス耐性が強いことは重要だ。若いからなのかもしれないけど人間を気にしないのなら来年には黄色くなっているだろうしなかなか期待できる。
オウゴンニワシドリ若雄

